TRICITY、いよいよ日本の公道へ。
ヤマハの挑戦。 LMW 日本仕様が発売に
新しい乗り物……というほど鮮烈ではないけれど、以前から世界戦略車として取り沙汰されていたヤマハの前三輪モデル「TRICITY(トリシティ)」の日本仕様が1日に発表され、注目が集まっている。こうした乗り物自体は、世界に目を転じれば数年前からピアッジオの「MP3」シリーズが欧州でヒットを飛ばしているんだけど、今回は日本のメーカーが国内に向けたブランド展開を本格的に開始したってところがポイントなわけだ。ライダーには新しモノ好きが多いのか、新製品の話題に対しては常に敏感。そんなわけで「ついに日本もこの域に達したか」なんて感慨にふけりつつ、同製品をチェックしてみた。

「LMW」という呼称が定着するかどうかはわからないけど、これは"Leaning Multi Wheel"の略。要するにバイクみたいに、曲がる方向に傾斜する3輪以上の車両のことを、ヤマハ的にこう呼ぶんだそうな。んで、同モデルの場合はこの機構に、独自のリンク構造に左右独立懸架のテレスコサスを組み合わせたものを採用している点がミソ。バンク機能と左右のサスの動きを独立させることで、「ハンドリングのヤマハ」という触れ込みに違わない深いバンク角や切れ角と、ギャップの吸収性などラグジュアリーモデルに欠かせない乗り心地のよさを両立させているとか。そうなるとライダー的には、複雑な機構によってスクーターとは真逆のフロント寄りの重量バランスが、ライディングにどう影響するのか気になるところ。同社はここにMotoGP技術をフィードバックさせ、前後重量配分を50:50に抑えつつ、燃料タンクの配置を工夫するなど、低重心化も追究しているんだとか。

パワーユニットは、世界戦略モデルだけあって水冷125cc・CVTエンジンをアンダーボーンフレームに搭載。125クラスにしては、排気量に対して車体重量が150kg以上もあるけれど、別に立ちゴケするわけでもないのでこれは問題外。赤・白・黒の3色で展開するおしゃれでモダンなスタイルと相まって、市街地での軽快さや優れた乗り心地、乗り降りのしやすい形状や大容量のシート下スペースなど、スクーターと同じ高い利便性を持つ。どうせなら、スクーター然とした面構えから完全に脱却する見た目のインパクトがほしかったけど、それは次期モデル以降に期待すべきことか。
また、ビギナーにも扱いやすい前後輪連動ブレーキの搭載や、元AKBで人気タレントの大島優子をキャラクターに起用してみたりと、ハードとソフトの両面でバイクに免疫がなくても入り込みやすい"入り口"が用意されている。つまり維持費が安い125ccクラスの需要拡大を追い風に、二輪ユーザー以外の層にも新たな移動手段として拡大させる狙いが見てとれる。価格もマジェスティSと同レベルで、特に高額というほどでもないしね。

ちなみに車両区分としては原付二種に含まれ、免許は小型限定普通二輪車免許が、乗車にはもちろんヘルメットが必要だ。何にしても、日本の道路に新しいスタイルの乗り物が増えていくのはイイこと。この導入によって国内の二輪車、ていうかモビリティの世界がどう変わるのか、本誌的に気になるところだ。なお同モデルは全国7都市の特設会場で展示イベントを実施中。ヒルズや渋谷と並んで、名古屋でも8月末にミッドランドスクエアでやるんだそうな。いってみようぜ。
■SPECIFICATION
全長:1905mm 全幅:735mm 全高:1215mm シート高:780mm
エンジン型式:水冷4ストロークSOHC 2バルブ単気筒 124cc 最高出力:8.1kw(11ps)/9000rpm 最大トルク:10N・m/5500rpm
車両重量:152kg 燃料タンク容量:6.6リットル 価格:356,400円
■TRICITY展示スポット・名古屋
日時/8月30日 11:00~19:00 会場/MIDLAND SQUARE B1Fアトリウム 住所/名古屋市中村区名駅4-7-1
●問い合わせ TEL/052-527-8877 http://www.midland-square.com/
■TRICITY スペシャルサイト
http://www.yamaha-motor.co.jp/mc/scooter/tricity/special/pc/
新しい乗り物……というほど鮮烈ではないけれど、以前から世界戦略車として取り沙汰されていたヤマハの前三輪モデル「TRICITY(トリシティ)」の日本仕様が1日に発表され、注目が集まっている。こうした乗り物自体は、世界に目を転じれば数年前からピアッジオの「MP3」シリーズが欧州でヒットを飛ばしているんだけど、今回は日本のメーカーが国内に向けたブランド展開を本格的に開始したってところがポイントなわけだ。ライダーには新しモノ好きが多いのか、新製品の話題に対しては常に敏感。そんなわけで「ついに日本もこの域に達したか」なんて感慨にふけりつつ、同製品をチェックしてみた。

「LMW」という呼称が定着するかどうかはわからないけど、これは"Leaning Multi Wheel"の略。要するにバイクみたいに、曲がる方向に傾斜する3輪以上の車両のことを、ヤマハ的にこう呼ぶんだそうな。んで、同モデルの場合はこの機構に、独自のリンク構造に左右独立懸架のテレスコサスを組み合わせたものを採用している点がミソ。バンク機能と左右のサスの動きを独立させることで、「ハンドリングのヤマハ」という触れ込みに違わない深いバンク角や切れ角と、ギャップの吸収性などラグジュアリーモデルに欠かせない乗り心地のよさを両立させているとか。そうなるとライダー的には、複雑な機構によってスクーターとは真逆のフロント寄りの重量バランスが、ライディングにどう影響するのか気になるところ。同社はここにMotoGP技術をフィードバックさせ、前後重量配分を50:50に抑えつつ、燃料タンクの配置を工夫するなど、低重心化も追究しているんだとか。

パワーユニットは、世界戦略モデルだけあって水冷125cc・CVTエンジンをアンダーボーンフレームに搭載。125クラスにしては、排気量に対して車体重量が150kg以上もあるけれど、別に立ちゴケするわけでもないのでこれは問題外。赤・白・黒の3色で展開するおしゃれでモダンなスタイルと相まって、市街地での軽快さや優れた乗り心地、乗り降りのしやすい形状や大容量のシート下スペースなど、スクーターと同じ高い利便性を持つ。どうせなら、スクーター然とした面構えから完全に脱却する見た目のインパクトがほしかったけど、それは次期モデル以降に期待すべきことか。
また、ビギナーにも扱いやすい前後輪連動ブレーキの搭載や、元AKBで人気タレントの大島優子をキャラクターに起用してみたりと、ハードとソフトの両面でバイクに免疫がなくても入り込みやすい"入り口"が用意されている。つまり維持費が安い125ccクラスの需要拡大を追い風に、二輪ユーザー以外の層にも新たな移動手段として拡大させる狙いが見てとれる。価格もマジェスティSと同レベルで、特に高額というほどでもないしね。

ちなみに車両区分としては原付二種に含まれ、免許は小型限定普通二輪車免許が、乗車にはもちろんヘルメットが必要だ。何にしても、日本の道路に新しいスタイルの乗り物が増えていくのはイイこと。この導入によって国内の二輪車、ていうかモビリティの世界がどう変わるのか、本誌的に気になるところだ。なお同モデルは全国7都市の特設会場で展示イベントを実施中。ヒルズや渋谷と並んで、名古屋でも8月末にミッドランドスクエアでやるんだそうな。いってみようぜ。
■SPECIFICATION
全長:1905mm 全幅:735mm 全高:1215mm シート高:780mm
エンジン型式:水冷4ストロークSOHC 2バルブ単気筒 124cc 最高出力:8.1kw(11ps)/9000rpm 最大トルク:10N・m/5500rpm
車両重量:152kg 燃料タンク容量:6.6リットル 価格:356,400円
■TRICITY展示スポット・名古屋
日時/8月30日 11:00~19:00 会場/MIDLAND SQUARE B1Fアトリウム 住所/名古屋市中村区名駅4-7-1
●問い合わせ TEL/052-527-8877 http://www.midland-square.com/
■TRICITY スペシャルサイト
http://www.yamaha-motor.co.jp/mc/scooter/tricity/special/pc/
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